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インバウンド消費は何を変えたか、ドンキやドラッグストアの棚から見える品目の広がり (2/2)
家電量販店の役割も少し変わってきた。
ビックカメラやヨドバシカメラでは、カメラや美容家電だけでなく、薬、化粧品、食品、玩具まで扱う大型店がある。
訪日客には一カ所で買い物を済ませられる便利さがあり、日本の生活者には仕事帰りに日用品まで買える使い勝手がある。
インバウンド需要を取り込む動きは、業態の境界を以前より曖昧にしている。
便利さの一方で、普段の買い物に摩擦も出る
生活者側のメリットは、品ぞろえの広がりと売場の分かりやすさだ。
人気の菓子や化粧品は、訪日客の需要を意識して見つけやすい場所に置かれやすい。
キャッシュレス決済、多言語対応、免税カウンターの導線改善が進めば、結果として日本人客の買い物がスムーズになる場面もある。
一方で、すべてが歓迎されるわけではない。
都市部の店舗では、特定商品の棚が早く空く、通路が混みやすい、レジ列が長くなるといった体感も出る。
新宿、銀座、渋谷、心斎橋、京都駅周辺のように、観光客と通勤・通学客が重なる場所では、時間帯によって買い物のしやすさが変わる。
価格や売り方の面でも受け止め方は分かれる。
訪日客向けにセット販売や限定パッケージが増えれば、選択肢は広がる。
その一方で、日常使いの商品を手早く買いたい人には、棚が少し見づらくなることもある。
小売企業には、観光需要を取り込みながら、地元客の買いやすさを保つ編集力が求められる。
焦点はランキングより、売場の共存へ
インバウンド消費の品目変化は、旅行者の好みが変わったというだけではない。
日本の小売が、観光客と生活者を同じ売場でどう迎えるかという課題でもある。
ドン・キホーテ、マツキヨココカラ、百貨店、空港店舗は、それぞれ違うやり方で答えを探している。
これから見るべきなのは、何が何位に売れているかだけではない。
訪日客には分かりやすく、日本の生活者にはいつも通り使いやすい。
人気商品の在庫を確保しつつ、通路やレジ、案内表示のストレスをどこまで減らせるか。
インバウンド消費の次の焦点は、売れる品目そのものから、都市の店頭が無理なく共存できるかへ移りつつある。















