ビジネス
セブン・ローソン・ファミマのセルフレジは、コンビニの寄り方をどう変えているか (2/2)
この環境でセルフレジを考えるなら、無人化の象徴として見るより、買い物の種類を振り分ける道具と見た方が実態に近い。
弁当と飲み物だけならセルフへ。
手続きや確認が必要なら有人レジへ。
客が自然に分かれれば、店員はレジに張り付くだけでなく、品出しや受け取りサービス、揚げ物、カフェ商品の補充にも動きやすくなる。
ローソンやファミリーマートの売場で感じる変化も、こうした分担の作り方と関係している。
セルフレジがあることで、店員がいなくなるのではなく、店員が対応すべき場面を少し絞り込む。
そこに納得感がある店は、機械が置かれていても冷たく見えにくい。
レジレスは、止まる場所そのものを減らす発想だ
TOUCH TO GOのようなレジレス型の仕組みは、セルフレジの延長線上にある。
商品を取り、出口付近で確認し、会計のためだけに長く立ち止まらない。
導入の形は店舗によって異なるが、急いでいる人にとっては「列に並ぶ」という感覚が薄くなる点が分かりやすい。
とはいえ、どのコンビニもすぐ同じ形になるわけではない。
スキャンのミスをどう防ぐか。
操作に困った客へ、店員がどの距離から声をかけるか。
混雑時に有人レジとセルフレジの列をどう分けるか。
ここを外すと、便利な仕組みのはずが、かえって落ち着かない売場になる。
コンビニ セルフレジを見るときは、端末の新しさより人の流れを見たい。
朝の駅前で片手の飲料をすぐ払えるか。
昼のオフィス街で弁当を持つ客同士がぶつからないか。
夜の住宅地で、手続きの客と少量買いの客が同じ場所に固まらないか。
セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの変化は、省人化だけでは説明しきれない。
日々の買い物のテンポを、店側と利用者が少しずつ組み替えている。
次に店へ入ったとき、画面よりも先に、入口から出口までの詰まり方を見てみるといい。
そこに、セルフレジが暮らしに馴染んだかどうかが表れる。















